このたび、本協会代表理事 発達専門小児科医である西村佑美は 9 月 27 日(金)『発達特性に悩んだらはじめに読む本』(Gakken)を発刊いたしますのでお知らせいたします。
西村は、重度知的障害合併の自閉症と診断された姉をもつ“きょうだい児”であり、発達特性のある子どもを育てる“当事者ママ”です。発達特性がある子どもと家族に寄り添いたいと発達専門の小児科医になりました。しかし現実には「勤務医は患者と私情を挟まず、個人的な付き合いをするべきではない」という慣習があり、乳がんで余命宣告を受けた母親に「子ども達が成人になるまで見届けることができない」と相談された時に同じ母親として寄り添う言葉もかけることができないことに憤りを覚えました。「病院という環境に留まらずママ友のように話しやすく寄り添える存在でありたい」と強く思い、発達特性に悩むお母さん向けの有料オンラインコミュニティ「子ども発達相談アカデミーVARY(バリィ)」を開設、発達専門小児科医としての知識と経験をあわせ、伝えるべき的確な言葉を、相手が受け取りやすい言葉で伝える活動をしています。
自身もイメージ通りに子育てができずネガティブになった時期もありましたが、同じように悩むママとして『育てがいのある子を授かった』ことを誇りに思い前向きに子育てできる価値観が、本書を通じて子育てに悩む多くの人たちに伝わることを願っています。
本書の特徴
1. のべ1万組以上の親子の臨床経験、特性のある子の育児実体験をもとにした発達専門小児科医の著書
「うちの子って、もしかしたら発達障害?」
「手のかかるわが子を嫌いになりそう」
「普通の子のママがうらやましい…」
この本は子育てに“ちょっと困っている”ママやパパから、
子どもの言葉の遅れや困った行動など、大変なレベルで困っている親御さんにも
何度でも頼ってほしいと思って作りました。
〈子どもを伸ばすための子育て方法を公開〉
◆小児科専門医、子どもの心理専門医としての医学や知識
◆療育のエッセンスを取り入れた子育てスキル
◆ASD や ADHD の発達特性をもつ長男を含む 3 人の子育による経験や反省点
2. 様々なタイプのお悩み別発達相談アドバイス
・発達検査や受診はしていないけれど、日常生活で困る場面(こどものかんしゃく、園の行き渋りなど)がある
・ASD や ADHD の傾向があり、療育にプラスして家庭での伸ばし方を知りたい
・言葉の遅れがあり、知的障害をともなう ASD と診断されて落ち込んでいる
・特性のある子と定型発達の子のきょうだいの育て方の違いがわからない基礎知識を知り、子育てマインドをアップデートできる内容となっています。
様々なタイプの子どもの心配・困りごとに対応した子育てのお守りのような本です。
3. 成功体験に繋がる基礎づくりと発達段階別コミュニケーション
◆「アイコンタクト」「注目するほめ方」「注目しない叱り方」で成功体験に繋がる
基礎づくりで声かけが驚くほど伝わりやすくなる!
◆コミュニケーションの発達段階に応じた言葉とやりとり力の伸ばし方
◆心理学をもとにした「ABC 分析」でかんしゃくを減らす
特性のある子は、小さな成長に何度も感動を与えてくれる「育てがいのある子」です。“ポジティブな目線(肯定的注目)”を使い、成長を信じて接していくと子どもは親の想像を超えて大きく伸びていきます。
■書籍情報■
書名:『発達特性に悩んだらはじめに読む本』
著者:西村佑美
定価:1,760円(税込)
発売日:2024年9月27日
出版社:Gakken
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